こちらは大麻。緯糸に大麻の繊維を割いて織っています。経糸は苧麻(ちょま)の手績み糸。
そもそも手績み糸というのがあまり知られていないですが、手作業で植物の繊維を繋いだ糸です。この方法だと植物の繊維そのものの硬さでパキパキしているので衣類などには向いていないですが、古来の糸作りはこの方法です。
苧麻も聞き馴染みがないと思われますが、別の呼び方だと[からむし]、またはこの繊維を紡績した糸をラミーといいます。ラミーといえば洋服でもたまに使われるので知っている方もいるかも知れませんね。
緯糸の大麻は古来より神事に使われる繊維ですが、日本ではブラックボックスに入れられているためその性質を知る人が少ないです。
大麻を割いた繊維が竹串のように整列していますが、上下左右に曲げても竹串のように割れることがなく一生モノとして使えます。また大麻の繊維が秘めている光沢はとくに凄まじいので使っているうちにこの布やばい!と感じるときが来ると思います。
ところどころ飛び出したひげがいいですね。繊維の一本一本に光沢があり、ほんと神がかりを感じる素材です。20×30 18000(+税)で販売します。
慈素