ミクロな価値

バカラのアルクールいいよね。

なんだかんだ一番好きで部屋に飾ってる。

たまに拭き拭きしてね、ピカピカにしてる。

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グラスとして使うのはもったいないというか、重いし、洗いまくって傷つくのはちょっと抵抗があるからうちではインテリア的存在。

そういえばモノの価値ってのはそれと向き合う時間があってこそなんだよ。

どんな買い物でも、買った時の感動が一番強くて、だんだんと使うのが日常になって、いつしかなんとも思わなくなってしまう。

洋服にしたってそう。みんなやっとの思いで買った洋服を今日も着たかも知れないけど、感動は初めて袖を通した日の何分の1になってる?

人間は環境に適応する能力があるから、悪く言えばどんな特別なものでも、日常のなんでもないものになってしまうんだよね。

それを特別なものにし続ける方法は、時間をつくり、そのモノのことを考えること。

洋服であればアイロンでもかけながら、「これを買ってよかったー」って思ったりね。

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滑稽でしょ?

でも、「これ買ってよかったー」って思う時間がなければ、どこに価値が存在してる?

価値って自分の中にしかなくて、自分で作り上げるものなんだよね。いわば自演自作と言える。

だって世の中に絶対的な価値ってのはなくて、自分がそれにどう価値を見出すかにかかってんだもん。


ところで、アルクールのカット面は職人の高度な技術によってできてんだけど、価値があると思う?

それは、「あなた次第」ってことだよね。



Sache 上原