カテゴリー別アーカイブ: 山本広巳

急須は使うことで風合いを増していきます。

具体的には角が落ちながら、手の油分等が染み込み、テカテカしてきます。

そんな成長をみながら数十年と付き合っていけるので、いま買った急須が50、60歳になってあのとき買ってよかったって思うかも知れません。

ちなみに、下に掲載している宝瓶は1999年に焼成されたもの。
つまり17年も前。そんな風に見えないですよね。
しかし買い付けた中では若い方なんですよ。1999年生まれは。

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山本広巳 焼〆宝瓶

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支手を見てください、右側がやけに育っていますね。
これ、持つときに一番最初に触れる場所だからです。右側の支手。


ながく愛用すると、全体がこんな感じになります。
最初のガサガサした質感も、そだってテカテカした表情もいいですね。

この宝瓶はもう手元にないのですが、もう少しだけ写真があります。



またブログを書きます。


Sache 上原


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470-2380 愛知県知多郡武豊町平井5-81(実店舗休業中)
ホームページ:http://maison-loosen.com
E-mail:shopmaster@maison-loosen.com

急須に水を張ると、土遊びを思い出します。

水路をつくって、水を流して、ダムをつくって、って。

その時はクオリティなんか考えたこともなかったけど、いまその遊びの完成系が手の中に収まっている気がします。

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この茶こしのトンネル、すごくないですか。


水が流れきった急須は、潤っていて気持ち良さそうですね。

京都で見る雨に濡れた石はこんな感じだった気がします。

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周りには苔が生えてね。

この宝瓶はもう手元にないのですが、写真を撮っておいたので、もう少し紹介させて下さい。

あ、山本広巳作です。




またブログを書きます。



Sache 上原




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山本広巳「焼〆宝瓶」

書店で「世界はすでに日本茶の魅力に気づいている」という表紙が目に入りました。

Discover Japanの7月号。

さらに「あの人も、日本茶に夢中です! ユナイテッドアローズ名誉会長 重松 理さん流、お茶の愉しみ方」との一文。

重松 理さんと言えば、ユナイテッドアローズを立ち上げ、現代のセレクトショップの基盤をつくった創世者のひとりですね。偉大な方であります。

パラパラッと見た感じ、お茶以外のページが多かったので躊躇しちゃいましたが、つぎ見かけたら買っておこうかな。

さて、山本氏の急須を紹介します。

山本広巳氏の「焼〆宝瓶」

手のひらに収まるコロンとした大きさ。高級茶を入れるのに適したサイズです。

P6160012W直径8.5cm

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今日は写真だけ。と、ひとつポイントを。



「細部に神は宿る」という言葉があります。

これは真上から写真を撮りました。美しい”円”ですね。

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よく見て下さい、
把手の位置が左右対称じゃないのがわかりますでしょうか。

補助線を加えました。

P6160005W

むかって右側がわずかに下についていますね。

これにより親指と中指で持ち上げたときに自然に左に傾きます。
ようするに、お茶が注ぎやすいということ。

山本氏の急須は使いやすさを追求しか結果、世の中の急須とは別次元のクオリティに。

だから国宝級の急須をコレクションする方々も、最後は山本氏の急須に辿り着くことになるんですね。




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青瓷鎬彫急須(フタ)

「青瓷鎬(しのぎ)彫急須」のフタを撮りました。

前回の「青瓷鎬彫急須」の鎬彫についてはこちら。
P6090007W

草色の釉薬(ゆうやく)と、立体感のある葉が美しいですね。

葉色の濃い部分には釉薬が厚く溜っています。
釉薬は単色なので色の濃い部分はそれだけ深さがあるということになります。

白っぽいところが高さを残した部分。
葉の外側はというと、葉の立体感をだすために薄く彫り込んでいます。0.3ミリほど、全体を、均一にです。
すごいですね。

以前、広巳氏が言っていました。笑いながら。
「少し良くするだけで、3倍4倍手間が掛かるんですよ。わかるでしょう。」

わかります。
すべてのクリエーションには共通した部分がありますね。
究極に近づくほど、このことをよく感じます。

フタの美しい穴は空気孔です。ここを指で抑えると急須を傾けてもお茶がでません。
P6090007W

これは小さくても大きくてもだめ、急須内の湯気で孔が閉じることのない適度な大きさが必要なんですよ。
小さいと裏漏り※の原因になります。
P6100001W※裏漏り 急須の話より(著者 山本広巳)


さて、思わず摘みたくなる愛らしい鈕(つまみ)
これは本体(胴)の姿に似たかたちの方がバランスが良いようです。

どうでしょうか。

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そうですね、とてもバランスよく見えます。僕には。

この角度で見るとフタの繊細な彫りがわかりますね。
あれだけ立体感で魅せるのに、薄く薄く彫刻されていて美しいフォルムを損なっていません。


こちらの「青瓷鎬(しのぎ)彫急須」、通販の方にものせました。→山本広巳 「青瓷鎬(しのぎ)彫急須」



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Sache 上原